イチャウドゥイ

旧正月になると、14歳から12歳ぐらいまでの娘たちのあそびとして、琉球王朝時代から大正の末まで各地で行われていました。
似たようなあそびは、韓国にもあって現在でも「ノルティギ」という名で親しまれています。

イチャウドゥイイメージ

人数

二人

用具

●  跳板(とびいた)は長さ3メートル、幅30〜40センチ厚さ4〜5センチほどの板で、その中央に枕板(まくらいた)や土を盛り固めて板を乗せます。
●  交互の跳躍によって最初は低く跳びながら徐々に高く跳んでいきます。
●  跳躍高くなればなるほどバランスのとり方がむつかしくなり、着板に失敗すると交代になります。

由来

板舞戯は琉球国由来記や琉球神道記などのむかしの本によると正月には娘たちは、まりつきや板舞を行ったとあります。また、当時の琉球の娘たちは嫁入り道具として、板舞の板を大事にしたということですが、その理由はわかっていません。ただ、韓国においても似たような遊びがあってノルティギ(跳板戯)と呼んで、現在も正月や端午、秋夕(旧八月十五夜)になると、娘たちの代表的な遊戯として全国的に行われています。
また中国の少数民族の朝鮮族においては、ノルティギをただ単に高く跳ねあがることだけでなく長布の手具を用いて新体操のように規定と自由演技を行い競技化されているところにもあります。
由来については、韓国ではいくつもの説があって、ある説によると獄中生活をしている夫の姿を見ようとした妻たちが二人でノルティギに乗り、交代で高く跳ねあがりながら恋する夫の顔を見たさに考えたものであるとか封建社会の時代においては、女性たちは外出が自由でなかったので、ノルティギを使って塀の外の男性を見たさに考案されたという説があります。
「朝鮮の芸能」(金両基著)には、「板を足の裏で踏んで飛び上がるので、足の裏がきたえられて、ノルティギをした一年は足にトゲが刺さらないとか、嫁入り前にノルティギをすると健康な男児を産むとか、お産が軽くすむとかいわれているが、お産にちなむ話はノルティギが足腰の力を使う運動のため、足腰や骨盤がきたえられる」と説明しています。このことは、琉球の娘たちが嫁入り道具として板舞の板を大事にしたということと共通する話です。そして、伝来については「朝鮮風俗集」(今村鞆著)によると「元は琉球からの伝来だと云ふ」と説明していますが韓国の全国的行事及び中国の少数民族の朝鮮族の間で行われていることから琉球からの伝来説は妥当な話ではないようです。しかし、中国人の徐葆光(じょほうこう)が著した「中山伝信録」や、周煌(しゅうこう)の「琉球国志略」には板舞としてていねいに説明しているところから当時の中国にはなかったかもしれません。

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