昔あそびは沖縄の子供たちの文化史

 一時代前まで街々には遊ぶ子供たちの集団が見られました。
年上の子から幼少の子まで、異年齢の子供たちが一緒に、いわば群れを成して走り回る子供たちの足音と歓声が聞こえていました。
集落ごとに子供たちのコミュニティがあり、その中で子供たちはケンカをしながらも、卑怯なことは許さない、弱いものを守るなど、いたわりの心や協調性、あるいは我慢することなどいわゆる社会性を身につけ育ってきたのです。

 またその集団の中で様々な遊び方が継承されてきました。
沖縄の子供たちが遊んでいた沖縄の「昔あそび」の数はわかっているだけでも200を超えています。
その中には沖縄独自の遊びもあれば、移住者の子供との交流の中で伝えられたのか、逆に伝えたのかは解明されていませんが、内地や外国の遊びと共通性のある遊びも数多くあります。
また身近に手に入る石や貝、木や葉っぱを子供たちは工夫して道具に用いた遊びも数多く生まれてきました。
多種の草花が材料に用いられ、使い方遊び方も驚くほどに多様、まさにこれら遊び方は先人たちの知恵と工夫が生み出した沖縄の子供たちの生活史、文化史、そして文化遺産だと言えましょう。