子供たちに昔あそびを体験させる目的

他者との協調、他者の尊重、他者への思いやりの心を。

 昔の子供たちは自分の住む町の子らと遊んでいました。年長者から幼少の子供たちまでが一緒になって、いわば子供社会が作られその中で育ってきました。
勿論ガキ大将もいたり、ケンカはあったとしても、年齢も性格も違う子供たちの集団を維持するルールも暗黙のうちに形作られ、その中で子供たちは集団の中で生きる術を習得してきました。異端な行為はとがめられ、幼少の子、弱い子を守らなければいけないという意識なども自然に身につけていた筈です。
 昔あそびを体験させることは、現代の子供たちの遊びに失われている、他者との協調、他 者の尊重、他者への思いやりの気持ちを育ませることが、一つの指導目的です。

昔の子供たちの生活を想起させるきっかけに

 昔あそびの体験は、昔の子供たちの暮らしに想いをはせることができる良い機会です。
テレビやゲーム機もなかった昔の子供たちの日常の暮らしぶりを振り返って考える。それは、祖先や先人たちを尊ぶ気持ちや歴史や伝統への関心付けの糸口にもなり得ます。
また昔あそびに絡んで昔の子供たちの仕事についても説明を加えれば過去への関心をさらに深められるかもしれません。
昔の多くの子供たちは当然遊ぶだけでなく、家族の仕事を手伝っていました。畑仕事での子供の役割、或いは水汲み、そんな時代が長く続いてきたことも昔あそびの体験の場で話してあげたい事柄です。

高齢者との交流に

 子供たちの昔のあそび、子供たちが担った仕事、その情報はまだ今ならオジーやオバーから得られます。これらの話題は子供たちと高齢者との垣根を取り払います。 老人にあったら質問してみよう。あるいは調べ学習の課題にもなり得ます。また介護施設や老人ホームの訪問活動のテーマにすれば、双方の会話が盛り上がる交流活動を実施できます。
その意味で昔遊び活動は高齢者の体験を大事にする気運作りにもつながるだけでなく、高齢者を活気づける意味合いも持っています。
このように昔あそびの体験活動には多様な意味合いを持っており、昔あそびの指導者、また指導者志す方々はより実り多い指導法を更に目指していってほしいと期待しています。